Yearly Archives: 2020

ステッカーもどき

July 15,2020

シール作りたくて絵描いてます 尉遅敬徳x李世民が熱いので1cpだけ量が多い 貞観朝の諫臣たちの絵を描きました 「諫臣」は李世民に積極的に諫言した臣下くらいのふんわりニュアンスだと思ってください (門下省に属する侍中や諫議大夫などの進諫が職務の官吏職に限定するなら「諫官」) 李世民曰く玄武門の変以降に諫臣として活躍した人間のツートップが魏徴と王珪、そのあとに劉洎・岑文本・馬周・褚遂良が続くらしいです 〈太子と為り、初めて東宮に入るに及び、天下を安んぜんことを思ひ、己に克ちて理を為さんと欲す。唯だ魏徴と王珪とのみ、我を導くに礼義を以てし、我を弘むるに政道を以てす。〉 (『貞観政要』巻第六 杜讒佞第二十三) 〈朕が天下を御めしより、虚心正直なり。即ち魏徴有りて、朝夕進諌す。徴云に亡せしより、劉洎・岑文本・馬周・褚遂良等、之に継ぐ。〉 (『貞観政要』巻第二 納諌第五) 諫臣によって進諫内容にも特長があり、魏徴や王珪は李世民の言動や政治態度を諌める内容が多く、馬周や劉洎といった後発組は時勢もあって功臣の処遇や後継者問題を諌める内容が多いです ここには挙げてないけど于志寧や孔穎達といった教育係として皇太子李承乾を諌める臣下も多かった。諫臣多すぎる。でも肝心の李承乾は全然矯正されないという… /// 三毛さんが描いてくれたよ〜〜!…

唐の建国(李淵)

June 25,2020 建国者

武徳元年五月甲子(西暦618年6月18日)、唐の李淵は隋の恭帝楊侑から受禅し皇帝に即位 1402年前のこの日隋が滅亡し唐が建国されました 淵パパの目にハイライトはじめて入れた気がする 背景は李昭道画《明皇幸蜀図》(台北故宮博物院蔵)の一部を拝借してます 描いた後知ったのですが、『中国画巻の研究』(古原宏伸、中央公論美術出版社 2005)によれば《明皇幸蜀図》は唐代の絵ではなく元の胡廷暉筆ではないかとのこと。どうりで唐人の宮廷画にしては上手すぎると思った 追記に最近描いた絵いくつか…

尉遅敬徳と槊

May 11,2020

槊(馬上で使用する矛)について調べていたら長さ1.8mしかなくて衝撃を受けました。意外にコンパクトだ 単雄信の使っていた寒骨白という騎兵用の槍は一丈七尺(唐尺で5.7m)、刃の重さだけで七十斤(47.6kg)あったらしいので(『酉陽雑俎』)、敬徳は李世民を守って雄信を撃退した時雄信の懐に自分から入って槊を刺したことになる。熱いね ちなみに『酉陽雑俎』によれば、寒骨白は雄信が幼少期に学堂の前に植えた棗の木を十八歳になって伐採して作ったものだそうです。世民の軍と遭遇した際に、世民に白羽の矢を刃に当てられ火花を出し、最後は敬徳に引きおられたらしい 尉遅敬徳x李世民って政権取ってなかったら後世でナチュラル・ボーン・キラーズみたいな凶暴カップルに描かれてそう 凌煙閣二十四功臣の色々まとめ 立ち絵の下書きとツイッターで流行ってる相関図(相関図ではない)を作ったので載せました 張亮、侯君集、張公謹の描き分け自分の理想通りにできた 2017〜2020の二十四功臣図を眺めてたらキャラデザみんなころころ変わるのに唐倹だけブレてなくて元気でました 隋朝の人物を充実させたくてひとまず人物紹介ページに蘭陵公主(楊堅の第五女)と南陽公主(楊廣の長女、宇文士及の妻)を追加しました。蘭陵公主は隋書と北史の蘭陵公主伝と柳述伝を組み合わせてます。楊廣の暴君ムーヴが出てる 宇文士及は堅実な仕事ぶりと立ち回りのうまさでややダーティな印象があるんですが、南陽公主への態度を見るとちゃんと礼節を弁えているし、彼も隋末唐初の動乱に痛みを抱えた一人なんだな〜と思いました。この時代の人たちはやっぱり面白いな…

李世民

May 04,2020

〈世民、聡明勇決にして、識量人に過ぐ。隋室の方(まさ)に乱るるを見て、陰(ひそか)に天下を安んずるの志有り〉(『資治通鑑』巻183) 太原にいた頃の李世民のイメージです。ちょっと大人めに描いちゃった twitterにあげていた落書きをアーカイブに収納しました 読んだ本や論文の感想をサイトに残そうと思ってるのに毎回おざなりにしちゃうので今年読んだリストだけメモします…