June 25,2020 建国者

武徳元年五月甲子(西暦618年6月18日)、唐の李淵は隋の恭帝楊侑から受禅し皇帝に即位
1402年前のこの日隋が滅亡し唐が建国されました

淵パパの目にハイライトはじめて入れた気がする
背景は李昭道画《明皇幸蜀図》(台北故宮博物院蔵)の一部を拝借してます
描いた後知ったのですが、『中国画巻の研究』(古原宏伸、中央公論美術出版社 2005)によれば《明皇幸蜀図》は唐代の絵ではなく元の胡廷暉筆ではないかとのこと。どうりで唐人の宮廷画にしては上手すぎると思った

追記に最近描いた絵いくつか


6月4日の玄武門の変に描いていたもの(一部)
全体図はツイッターにうpしてたんですがいまいちだったのでトリミングしてます
厚塗りしたかったけど時間的に間に合わなかった

元ネタはこれです わかりすぎる

李世民は史料読む前と後で
・史料読む前:暗黒微笑・豪腕・人を信じない系・腹黒クールキャラ・ダーティーな印象
・史料読んだ後:癖の強い臣下ズに言いたい放題されてるしょんぼりピカチュウ
:圧倒的に人間の可能性を信じ続けるような人
:有能だけど男性的なマッチョイズムが無い
:ピュアすぎて人生損してる
:でも生涯へこたれず臣下と仕事に打ち込むのがえらい
と真逆の印象になるよねという話でフォロワーさんと盛り上がりました
本当に180度印象が変わるので史料を読むのは大事


第四回「秦王破陣楽」 渡辺信一郎 – 日本伝統音楽研究センター:https://rcjtm.kcua.ac.jp/archives/essay/04watanabe.html

渡辺信一郎先生による《秦王破陣楽》のコラムを読んだらくがきです
〈唐朝の創業を歌う破陣楽は、世界的に流行し、唐末にいたるまで民衆や兵士に歌いつがれた。唐代中国に稀有の舞楽である。〉
とか渡辺先生は胸熱になる文章を書くのが上手
秦王破陣楽が誕生したのは劉武周を平定した武徳三年(620)のこと。ぴったり1400年前に作られた歌が今も残っている事実に壮大な歴史を感じます
持ち歌が世界中で唄われロングセラーになる李世民、やはり唐王朝の永遠のアイドル