November 30,2023

太宗幼聰睿,玄鑒深遠(…)時人莫能測也。(『舊唐書』太宗本紀)

隋代に沙燕風筝は存在しないと思いますが描きたかったので描きました
これはまだラフですが、来年中にこういう絵が30枚くらい詰まった隋末唐初を題材にした歴史創作イラスト集が作れたらいいなという感じです
本がいつ完成するのかは(そもそも完成するのか)わかりませんが、同人誌制作の過程で一枚でもいい絵が描けたらその時点で私の勝ちというゴールポストを設定しております
完成した絵は全部サイトにアップするので見てもらえると嬉しいです
進捗はてがろぐの#威鳳賦タグにまとめています

以下はハロウィン関連の絵▽

チョコボックスに李世民さんへ献上するお菓子を募集したらいっぱい贈ってもらえて嬉しかったです
心優しい閲覧者の方々あざした 創作続ける上ので糧にしてます

ハロウィンにキョンシー李世民さんを描くという毎年のノルマをようやくクリア
手に持ってるのは糖葫芦(サンザシ飴)と柿饼(円盤型の干し柿)です
柿は民間伝承からネタ拝借しました:柿子火红,层林浸染,抱龙峪感味秦岭秋的绚丽_林峪

「李世民さんにトリックオアトリートされた魏徴さんの反応」というお題に応えてない魏徴(→)←李世民漫画

・魏徴の喉飴
李世民さんが朝政のあとに臣下が食事をとる「廊下食」を設置した(『唐会要』巻24)という話から朝廷で飲み食いできるなら魏徴がのど飴舐めててもいいかなと思いました 実際喉は酷使してるし
飴にモデルはないですがどうも魏徴は辛党らしいので(信憑性は微妙だが酒造りの逸話があり、酒の肴としてよく食べられていた醋芹(芹の酢漬け)が好物だったという話が『龍城録』にある)、龍角散とか生姜飴とか李世民が全然好きじゃない味のものを愛用していると思います
李世民さんははちみつ金柑とかミルクのやつじゃないんだ…と思いながら夜我慢して舐める

・鴻臚寺の飴
鴻臚寺は唐の九寺のひとつで、賓客(外蕃国からの使者)の接待や凶儀(葬礼)を掌握する官署
飴は唐倹が鴻臚寺の長官にあたる鴻臚卿に就いていた時期(〜貞観四年(630))に盆菓子用に買い溜めされていたものでほぼ私物化されているという設定です
ちなみに魏徴が侍中を務めたのは貞観六〜十年(632〜636)の間で、このとき唐倹はすでに鴻臚卿から民部尚書に昇進しています
唐倹は官にあっては酒の肴を自ら用意して親賓と酒をほしいままにし、仕事に励まなかったといいます(唐倹伝)
李世民さんにもいっぱいお菓子与えてそう〜