杜如晦：大行台司勳郎中杜如晦字克明。建平文雅。休有烈光。懷忠抱義。身立名揚。
房玄齢：記室考功郎中房玄齢字喬年。才兼藻翰。思入机神。当官励節。奉上忘身。
于志寧：記室考功郎中于志寧字仲謐。古称益友。允光斯職。担此文辞。懷茲諒直。
蘇世長：軍諮祭酒蘇壹字世長。軍諮談劇。超然辨悟。正色于廷。匪躬之故。
褚亮　：天策府文学禇亮字希明。希明倜儻。瀟洒情寄。博總九流。詞高六藝。
姚思廉：天策府文学姚柬字思廉。志苦精勤。記言實錄。臨危盡義。余風勵俗。
陸徳明：太学博士陸元朗字徳明。儒術為貴。玄風可師。博學非道。離經在兹。
孔穎達：太学博士孔穎達字仲達。道光列第。移風闕里。精義霞開。掞辭飆起。
李玄道：天策府主簿李玄道字元陽。李侯鑒達。雅量淹通。清言析理。妙藻推工。
李守素：天策倉曹参軍事李守字守素。賢哉博識。穆爾清風。遊情文藝。高步談叢。
虞世南：王府記室参軍虞世南字伯施。儒行揚聲。雕文絶世。網羅百民。兼包六藝。
蔡允恭：天策府参軍蔡允恭字克譲。猗与達学。蔚有斯文。冰霜比映。蘭桂同芬。
顔相時：王府記室参軍事顔相時字師古。六藝文籀。三冬經史。家擅學林。入遊書市。
許敬宗：著作郎摂記室許敬宗字延族。槐市騰聲。蘭宮遊道。抑揚辭令。縱橫才藻。
薛元敬：著作郎摂記薛荘字元敬。薛生操履。昭哉德音。辭文健筆。思逸清襟。
蓋文達：太学助教蓋文達字文達。言超理窟。辯折談鋒。蒲輪遠聘。稷下連蹤。
蘇勗　：軍諮典蘇勗旭字慎行。業敏遊藝。躬勤帶經。書傳油帛。畫美丹青。
劉孝孫：東虞州録事参軍劉孝孫字徳祖。劉君直道。存交守信。雅度難追。清文遠振。

ここでは李守字守素、蓋文達字文達と諱と字が重複している人物が二名いますが、『日知録集釋』巻二十三によれば諱と字を同じくする人は晋宋間に現れ、唐代が最も多かったそうです。また注によれば王仲徳/王懿、王景文/王彧など皇帝の諱を避けて字を通称に使い改名しない人もおり、梁の頃には時の人の多くが字を通称に使ったとあります（『資治通鑑』梁大同二年（536）の条）
なので蓋文達字文達のように諱と字が重複しているケースがあるのも理解はできるんですが、顔相時字師古がなぞ…（顔相時の兄が顔師古）。まあこれ于志寧のうっかりミスだと思います。李玄道の字を元陽としているのも元易の誤字だと思う
唐初の人物の諱と字は『新唐書』、『旧唐書』、墓誌、墓碑で異同があることが少なくなく、後代の知識人による議論も散見されます
十八学士賛に記された諱・字についても異論が存在するので、これが正確な史料というわけではないと思って見てください
でも薛元敬の諱とか蔡允恭の字は創作に使えるのでオタクとしては助かる

『旧唐書』『新唐書』《十八学士于志寧書賛巻》の比較