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最近見て良かった映画
「ソフト/クワイエット」(2022)
全人類が見るべき映画
白人女性グループが「憎悪のピラミッド」を1時間半で駆け上がっていくのをワンカットで効果的に映像化していて、いままで見てきたワンカット映画のなかでも一番すき
血や暴力の影すらない序盤から見る側をゾッとさせるシーンがちらほら出てくるの凄すぎる
「Pearl パール」(2022)
傑作 「X エックス」も好きだったけどタイ・ウエスト監督の作家性が完成してた。ミア・ゴスの演技も圧巻
パールがなんであんな感じになっちゃったのかが明かされるけど、その要員の一つとなった母親についてもバックボーンを匂わせているのが良かった。「お母さんヒス構文」みたいなくだりがあったのでヒステリックな母親というテンプレートからは逃れてはないけど…
「ダッシュカム」(2021)
同じロブ・サベージ監督の「zoom みえない参加者」が面白かったので期待して見たけどきっっったない!!(血吐瀉物排泄物全部出る)
アニーがはた迷惑youtuberというだけでなくコロナをでっち上げだと思ってる反リベラルのトランプ信者という設定が絶妙
天罰当たってほしい系クソ主人公かと思いきやパワーで怪異から逃げ勝ってくれ!と応援したくなってくるキャラなのがいい。ストレッチ(元カレ)(いい奴)の存在も効いてる
「レクイエム・フォー・ドリーム」(2000)
薬物中毒を描いた映画なのでてっきり裸のランチみたいな映像が出てくるのかと思いきや、ヒップホップモーションや魚眼レンズなどの技法を駆使して精神不安を煽ってくるタイプの映画だった(コメンタリーで監督が映像畑の出身と知って納得した)
この映像がめちゃくちゃいいし、ストーリーもだけど物語が進むにつれて徐々に色褪せていく色彩や不安定になっていく音楽が何倍も見る側を鬱々とさせるのですごい
鬱映画でもアリ・アスターやラース・フォン・トリアー作品が個人的な世界を描いているのに対してこれはきちんと社会性のある鬱映画なので、私はこっちの方が好みです
「逆転のトライアングル」(2022)
これも全人類が見るべき映画
出るもの全て、会話の全てが伏線になってるんじゃないかというレベルで完成度が高い
日常と非日常のなかであらゆる差別、格差、権力勾配が逆転していく…こんな映画見たことない
全人類にお勧めしたいけど中盤きっったないので注意(排泄物吐瀉物が出る)
「プロミシング・ヤング・ウーマン」(2020)
これも全人類見るべき映画。この映画をこの世に出してくれてありがとうの気持ちです私は
(一部に不満もあるけど)この映画の全てが好きだしブリトニーのToxic(カバー)の使い方は映画史上最高のポップミュージックの使い方だと思った
サントラも好きで永遠に聴いている
「女神の継承」(2021)
タイの土着宗教をテーマにしたアジアンモキュメンタリーホラー。前評判は聞いてたけどこのジャンルでこれだけのものが見られるとは…と感動した
いままで見たことのない画と有能霊能力者(ちゃんとおじさんとおばさん)の二つが見られただけで満足度高い
二転三転する展開もオチも好き
「バビロン」(2022)
3時間あるけどこの尺で正解!排泄物吐瀉物あり!出てくる女性も男性も全員いい!
興行的に失敗しているらしいですが自分の好きな歴史二次創作映画でした
根底に人間賛歌のある歴史もの映画は人生で何本出会ってもいい
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「ソフト/クワイエット」(2022)
全人類が見るべき映画
白人女性グループが「憎悪のピラミッド」を1時間半で駆け上がっていくのをワンカットで効果的に映像化していて、いままで見てきたワンカット映画のなかでも一番すき
血や暴力の影すらない序盤から見る側をゾッとさせるシーンがちらほら出てくるの凄すぎる
「Pearl パール」(2022)
傑作 「X エックス」も好きだったけどタイ・ウエスト監督の作家性が完成してた。ミア・ゴスの演技も圧巻
パールがなんであんな感じになっちゃったのかが明かされるけど、その要員の一つとなった母親についてもバックボーンを匂わせているのが良かった。「お母さんヒス構文」みたいなくだりがあったのでヒステリックな母親というテンプレートからは逃れてはないけど…
「ダッシュカム」(2021)
同じロブ・サベージ監督の「zoom みえない参加者」が面白かったので期待して見たけどきっっったない!!(血吐瀉物排泄物全部出る)
アニーがはた迷惑youtuberというだけでなくコロナをでっち上げだと思ってる反リベラルのトランプ信者という設定が絶妙
天罰当たってほしい系クソ主人公かと思いきやパワーで怪異から逃げ勝ってくれ!と応援したくなってくるキャラなのがいい。ストレッチ(元カレ)(いい奴)の存在も効いてる
「レクイエム・フォー・ドリーム」(2000)
薬物中毒を描いた映画なのでてっきり裸のランチみたいな映像が出てくるのかと思いきや、ヒップホップモーションや魚眼レンズなどの技法を駆使して精神不安を煽ってくるタイプの映画だった(コメンタリーで監督が映像畑の出身と知って納得した)
この映像がめちゃくちゃいいし、ストーリーもだけど物語が進むにつれて徐々に色褪せていく色彩や不安定になっていく音楽が何倍も見る側を鬱々とさせるのですごい
鬱映画でもアリ・アスターやラース・フォン・トリアー作品が個人的な世界を描いているのに対してこれはきちんと社会性のある鬱映画なので、私はこっちの方が好みです
「逆転のトライアングル」(2022)
これも全人類が見るべき映画
出るもの全て、会話の全てが伏線になってるんじゃないかというレベルで完成度が高い
日常と非日常のなかであらゆる差別、格差、権力勾配が逆転していく…こんな映画見たことない
全人類にお勧めしたいけど中盤きっったないので注意(排泄物吐瀉物が出る)
「プロミシング・ヤング・ウーマン」(2020)
これも全人類見るべき映画。この映画をこの世に出してくれてありがとうの気持ちです私は
(一部に不満もあるけど)この映画の全てが好きだしブリトニーのToxic(カバー)の使い方は映画史上最高のポップミュージックの使い方だと思った
サントラも好きで永遠に聴いている
「女神の継承」(2021)
タイの土着宗教をテーマにしたアジアンモキュメンタリーホラー。前評判は聞いてたけどこのジャンルでこれだけのものが見られるとは…と感動した
いままで見たことのない画と有能霊能力者(ちゃんとおじさんとおばさん)の二つが見られただけで満足度高い
二転三転する展開もオチも好き
「バビロン」(2022)
3時間あるけどこの尺で正解!排泄物吐瀉物あり!出てくる女性も男性も全員いい!
興行的に失敗しているらしいですが自分の好きな歴史二次創作映画でした
根底に人間賛歌のある歴史もの映画は人生で何本出会ってもいい
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首(ネタバレあり/マストドンの投稿のリユース)
日本中の首を切ってその上に自分の首を置きたい(うろ)とか死ぬ最後まで首(介錯)にこだわる信長と、甲冑姿で自ら首を切って死ぬ光秀に対して、下っ端に変装し顔に泥まで塗り影武者を多数用意し徹底して「死」を回避する家康の対比
首にこだわるのは信長光秀個人の問題じゃなくこの世界自体がそういうシステムなので、秀吉は清水宗治の「武士としての最期」にも付き合うし最後も首探しをしないといけないという滑稽さ
そして「「首」に取り憑かれた秀吉」というシャドーとして茂助がいる(秀吉は「農民出身だから武士道はわからない」というスタンスをとるが、むしろ農民出身者も武士・侍に憧れ「首」に取り憑かれ破滅するので、秀吉が特異ということも示している)という配置
北野武…天才
首は衆道・武士道的な忠義・男性同士のロマンスの境目を曖昧に描きつつ、衆道≠BL(愛)と明確に描いてるのも良かった
蘭丸・弥助が受けてるのは寵愛ではなく性暴力だし搾取、だからあのラストの説得力がめちゃくちゃ高まっている
あと武士道的な忠義を美化せず、実は内心で信長を信じ心酔してたのに手紙読んで幻想から目が覚めてしまう光秀、忠臣から謀反人に転じ村重と、忠誠心がいわゆる「愛憎」的に叛心が転じる様子を説得力を持って描いている
逆に秀吉家康サイドが「武士道」とか愛憎から距離があってカラッとしてることを考えると、男を抱く信長・光秀↔男を抱かない秀吉・女を抱こうとする家康じゃなく、忠臣を求める・武士道を追求する信長・光秀と、武士道も忠臣を求めてない秀吉・家康の対比も可能だと思う
家康は忠臣ではなく使い捨ての影武者を駆使して身を守るし(半蔵にいう言葉も「すまんな」の一言と軽い)、秀吉も臣下のことを使い捨てる気しかなく、やる気は金で引き出す
秀吉の隣にいるのは「兄者が死んだら俺が大将だな笑」(うろ)と官兵衛に言っちゃう秀長で、秀吉家康サイドには「武士道」のもたらす危うい愛憎が存在していない というように
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日本中の首を切ってその上に自分の首を置きたい(うろ)とか死ぬ最後まで首(介錯)にこだわる信長と、甲冑姿で自ら首を切って死ぬ光秀に対して、下っ端に変装し顔に泥まで塗り影武者を多数用意し徹底して「死」を回避する家康の対比
首にこだわるのは信長光秀個人の問題じゃなくこの世界自体がそういうシステムなので、秀吉は清水宗治の「武士としての最期」にも付き合うし最後も首探しをしないといけないという滑稽さ
そして「「首」に取り憑かれた秀吉」というシャドーとして茂助がいる(秀吉は「農民出身だから武士道はわからない」というスタンスをとるが、むしろ農民出身者も武士・侍に憧れ「首」に取り憑かれ破滅するので、秀吉が特異ということも示している)という配置
北野武…天才
首は衆道・武士道的な忠義・男性同士のロマンスの境目を曖昧に描きつつ、衆道≠BL(愛)と明確に描いてるのも良かった
蘭丸・弥助が受けてるのは寵愛ではなく性暴力だし搾取、だからあのラストの説得力がめちゃくちゃ高まっている
あと武士道的な忠義を美化せず、実は内心で信長を信じ心酔してたのに手紙読んで幻想から目が覚めてしまう光秀、忠臣から謀反人に転じ村重と、忠誠心がいわゆる「愛憎」的に叛心が転じる様子を説得力を持って描いている
逆に秀吉家康サイドが「武士道」とか愛憎から距離があってカラッとしてることを考えると、男を抱く信長・光秀↔男を抱かない秀吉・女を抱こうとする家康じゃなく、忠臣を求める・武士道を追求する信長・光秀と、武士道も忠臣を求めてない秀吉・家康の対比も可能だと思う
家康は忠臣ではなく使い捨ての影武者を駆使して身を守るし(半蔵にいう言葉も「すまんな」の一言と軽い)、秀吉も臣下のことを使い捨てる気しかなく、やる気は金で引き出す
秀吉の隣にいるのは「兄者が死んだら俺が大将だな笑」(うろ)と官兵衛に言っちゃう秀長で、秀吉家康サイドには「武士道」のもたらす危うい愛憎が存在していない というように
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