Tag Archives: 房玄齢

歴史創作人物設定シート:李世民

September 24,2023

こちらのキャラ設定シートを参考にてがろぐにアップしていた自創作の人物設定シートを新調しました (シートの改変については参考元の制作者さまに承諾をいただいてます) 文字が小さいので原寸サイズでの閲覧を推奨 楊廣と長孫皇后の分のリクエストはもうしばらくお待ちください アーカイブのまとめ 謹厳実直を勤勉実直と誤字してるけどこっちの方が李世民を言い表す言葉としては的確…

2022年絵まとめ

December 25,2022

2022暫定まとめ(画像大きいのでクリックで拡大) 李世民と虞世南であるなしクイズ(元ネタ:○エストランド) 『貞観政要』慎所好第二十一などに見える李世民の漢武帝批判と、会田大輔「唐の太宗は『帝王略論』を読んだのか」(『明大アジア史論集』23号、2019)の「『貞観政要』や『魏鄭公諫録』に見える李世民の歴史談義と『帝王略論』を比較すると、李世民は貞観十年(636)頃まで『帝王略論』の影響を受けていた(注:李世民自身の知識や経験が豊富になるにつれ、影響力は次第に薄れたとされる)」という指摘をパッチワークしたまんが この二人に限らず唐初の官僚は基本漢武帝に批判的なんですが… 李世民の「武帝には徳が足りていない」は虞世南『帝王略論』の「(武帝は)功は余りあっても徳が不足している」という一節からです 虞世南の武帝評はこの前段ではかなりのベタ褒めなんですけど都合上カットしてます、許してください… 追記: この漫画○エストランドの漫才と同じで「漢武帝批判としては手垢のついたベタな切り口のみを取り上げて一方的にまくし立ててる」というニュアンスで描いてたんですが、twitterで一部の中国史ファンの人から「確かに武帝は徳が足りていない」「文帝はほぼ完全無欠の名君」と全肯定の受け取れられ方をして申し訳なかったです。 漢武帝に限らず李世民や一般的に評価の高い漢文帝であっても(というかシステム的に言行が綿密に記録される中国皇帝全般)悪いところだけ取り上げれば全員こういうネタ作れると思います。 漢の文帝も尺布之謠や鄧通の寵愛や薄昭の一件を持ち出されて後世批判されることもありますしね……

2022ハロウィン(道士房玄齢、僵尸李世民、ペキニーズ獬豸)

November 17,2022

道士房玄齢とキョンシー李世民とペキニーズ獬豸(かいち) ・獬豸って何? 李氏の祖先である皋陶(こうよう:堯舜の時代に公平な裁判をおこなったとされる伝説上の人物)が、裁決に用いた正邪を見分けることのできる聖獣。罪のある方を角で突き刺したり腹に噛み付いて食べたりする ・なんで獬豸の素体がペキニーズなの? 『説文解字』によれば「牛に似ている」、任昉『述異記』によれば「一角の羊」で結構大きいみたいだけど、可愛くないから素体をペキニーズにしたよ(唐代にペキニーズがいたのか知らないけど、《簪花仕女図》に描かれている子犬がペキニーズっぽいから) 積読を消化しててたまたま岡田和一郎編『漢とは何か』(東方書店 2022)、菊地章太『儒教・仏教・道教 東アジアの思想空間』(講談社 2022)を立て続けに読んだんですが、2冊とも中国史の概説書や歴史書を読み込むだけでは手が届かない部分の知識や感覚を身に付けるのにとてもいい本でした こういう「中国史」(現代中国を含めない帝政期中国)を勉強する上で役立つ本いいよな〜 今年出た竹内康浩『思考と行動の中国史』(山川出版社 2022)もその系統の本なのでおすすめです あとTwitterで定期的に名前を出してる『「生き方」の中国史 中華の民の生存原理』(岩波書店 2005)もおすすめ 『漢とは何か』の参考文献に竹内先生の『「正史」はいかに書かれてきたか―中国の歴史書を読み解く』(大修館書店…