November 27,2017

『旧唐書』『新唐書』初唐の三大家
初唐の三大家の三人と李世民で色々描きました
欧陽詢先生は顔出しNGキャラです。私の創作は顔出しNGキャラが多いです(ex.李建成、李元吉)

褚遂良も虞世南も被っている冠は風俗考証に沿っていません
いちおう褚遂良の冠は進徳冠、虞世南の冠は貂蝉冠をイメージしているけど、そもそも虞世南は侍中を務めた経験がないので貂蝉冠を被る機会はなかった…
冠を被ってる褚遂良の表情が読みにくいところは史実の褚遂良の印象とマッチしている気がして気に入っています
褚遂良って笑わなそうだし何があっても表情変わらなそう。いつも仏頂面してそう

唐の太宗は空前の英明な君主であるが、書の技量においても、古今を通じて第一級である。その上、随臣の中に、いわゆる三大家がいて、初唐は書の最高の隆盛をむかえる。(略)
褚遂良(五九八ー六五八)は、両大家の晩年にようやく壮年に達した、いわば唐代生えぬきの最初の名家である。虞の死後、太宗の顧問となった、その最高の傑作「雁塔聖教序」(六五三)は、欧・虞でさえ夢想しなかったような、全く新しい境地を開拓している。
(伏見冲敬編集『角川書道字典』角川書店、1997)

褚遂良が新境地に達したのが李世民の死後なの、なかなか切なくていいですね