November 18,2014

クリスタ導入したんですがブラシ(Gペン)が良すぎる

今更ながら上のやりとりのかわいさに気付いてしまって震える日々です
「唐倹猪にビビった!唐倹かっこわる〜い!(`・▽・´)」
「たかが猪如きにマジになっちゃって、陛下かっこわる〜い!( ´_ゝ` )」
「今日はもう帰ろう(`・▽・´)」
ギャグだ…
確実に30と50は過ぎてたであろうおじさん二人がこんな会話してるとか激もえ
でも高祖は馬上で〜は劉邦を諌める陸賈の言葉なので、古典を引用してすかさず言い返す唐倹の機知が光る
李世民が彼を評して言った言辭便利(『旧唐書』長孫無忌伝)ってこういうところなんだろうな

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追記

書いてから気づいた大ミス、このときの唐倹は馬を捨ててるけど逃げてはないです

〈後從幸洛陽苑射猛獸、羣豕突出林中、太宗引弓四發、殪四豕、有雄彘突及馬鐙、儉投馬搏之、太宗拔劍斷豕、顧笑曰「天策長史不見上將擊賊耶!何懼之甚?」對曰「漢祖以馬上得之、不以馬上治之、陛下以神武定四方、豈復逞雄心於一獸。」太宗納之、因為罷獵。〉(『旧唐書』唐倹伝)
(訳)唐倹はのちに太宗の行幸に従い、洛陽宮の苑庭で猛獣狩りに同行した。突然猪の群が林の中から飛び出すと、太宗は弓を四発引いて四頭の猪を斃したが、一頭の雄猪が突進して馬鐙にまで飛びかかってきた。唐倹が馬を投げ捨ててこれを搏(う)つと、太宗は剣を抜いて猪を斬り殺し、唐倹を顧みて笑って言った。「天策長史殿は上将が賊を討つところを見ていないのか?何をそのように恐れる?」
唐倹は答えて言った。「漢の高祖は馬上で天下を得ましたが、馬上で天下を治めたのではありません。陛下は神武で四方を平定しましたのに、一匹の獣ごときに雄心を奮われるのですか。」李世民はこの言葉を受け入れ、狩猟を取りやめとした。

〈倹、馬を投げて之を搏(う)ち、太宗剣を抜きて豕を断てり。〉なので、唐倹はわざわざ馬を飛び降りて猪をぶっ叩くか捕まえるかしています
投馬に気を取られて史料を読み違えたまま一本漫画描いてしまった すみません…
いや〜〜李世民を守ったのに「天策長史殿笑笑」みたいな対応されてスマートに言い返す唐倹大人だ
残念キャラに書いちゃって申し訳ない
そしてこういうタイプの人間じゃないと李世民の面倒を見きれなかったんだろうな…


追記2
李世民の「天策長史殿は上将が賊を討つところを見ていないのか?何をそのように恐れる?」もよくよく考えてみると趣深い台詞だと気付きました
唐倹が恐れているのは猪そのものではなく「猪によって世民の身体が脅かされること」であり、李世民はそれを汲んだからこそ「天策長史殿は上将が賊を討つところを見ていないのか?(私の身を心配して無茶をする必要はない)」と唐倹に返すわけで…
なんという総愛され自覚君主