book 2019

2019年に読んだ中国史関連の書籍メモ 再読は◎


八月
『中国・美の十字路展』(曽布川寛、出川哲朗監修、大広 2005)
『シルクロード建築考』(岡野忠幸著、東京美術 1983)
『古代中国研究』(小島祐馬著、平凡社 1988)
『中国神話』(聞一多著・中島みどり訳、平凡社 1989)
『地域史と世界史』(羽田正責任編集、ミネルヴァ書房 2016)
『図説 清明上河図』(楊新著・関谷喜久子訳、科学出版社東京 2015)
『夢想と身体の人間博物誌』(張競著、青土社 2014)
◎『伝統中国の歴史人類学 王権・民衆・心性』(鄭振鐸著、知泉書館 2005)

『古代中国研究』おもしろいけどむっず!
岡野忠幸『シルクロード建築考』のおかげで麹氏高昌の都城がイメージしやすくなった〜

七月
『唐代金銀器文様の考古学的研究』(冉万里著、雄山閣 2007)
『東アジア都城の比較研究』(橋本義則著、京都大学学術出版会 2011)
◎『史通 外篇』(劉知幾著・西脇常記訳注、東海大学出版部 2002)
『性愛の中国史』(劉達臨著・松尾康憲・于付訓・氷上正訳、徳間書店 2000)
『中国春画論序説』(中野美代子著、講談社 2010)
『中華図像遊覧』(杉原たく哉著、大修館書店 2000)

『中国春画論序説』は中野節が苦手な人間でも挫折することなく読めた。『性愛の中国史』や『中国性愛文化』あたりの本は、結局中国史上の性愛エピソードを網羅してるだけなのでそこまで楽しめる要素はない。

六月
『「情」の文化史 中国人のメンタリティー』(張競著、角川学芸出版 2008)
『美女とは何か 日中美人の文化史』(張競著、角川学芸出版 2007)
『中国庭園』(青羽光夫著、誠文堂新光社 1998)
◎『中国服飾史図鑑第1巻』(黄能馥・陳娟娟・黄鋼編著、古田真一監修・翻訳、科学出版社東京 2018)
『「正史」はいかに書かれてきたか 中国の歴史書を読み解く』(竹内康浩著、大修館書店 2002)
『「生き方」の中国史 中華の民の生存原理』(竹内康浩著、岩波書店 2005)
『初学者のための中国古典文献入門』(坂出祥伸著、筑摩書房 2018)
『五経正義の研究』(野間文史著、研文出版 1998)

張競氏の本はどれも話半分で読むべき。『美女とは何か 日中美人の文化史』はいまいちだったけれど(でも東洋における「美女論」の本って結構少ないので避けるのはためらわれる)、『「情」の文化史 中国人のメンタリティー』には気づかされるところも多々あった。竹内康浩『「生き方」の中国史 中華の民の生存原理』は多数のエピソードをもとに古代中国人の価値観や思想を俯瞰して描き出していて好き。こういう本が読みたかったんだよお。

五月
『北朝社会における南朝文化の受容 外交使節と亡命者の影響』(堀内淳一/著、東方書店 2018)
◎『西魏・北周政権史の研究』(前島佳孝/著、汲古書院 2013)
『中国思想史』(小島祐馬/著、ベストセラーズ 2017)
『中国思想史』(溝口雄三・小島毅・池田知久/著、東京大学出版会 2007)
『モンゴル時代の「知」の東西』上(宮紀子著、名古屋大学出版会 2018)
『モンゴル時代の「知」の東西』下(宮紀子著、名古屋大学出版会 2018)

堀内淳一『北朝社会における南朝文化の受容 外交使節と亡命者の影響』所収「補論 『陳書』の編纂過程と隋陳関係記事」、前島佳孝『西魏・北周政権史の研究』所収「第三部人物研究 第一章李虎の事跡とその史料」「第三章〔補論〕隋末李密の東都受官に関する一試論」が面白かった。李密は皇帝に即位する野心もありそのための周到な根回しもしていたが、同時代には李密よりもやり手で用意周到な李淵がいた。李淵はやっぱり面白い人だなあ。

四月
『新訂 書の歴史 中国篇』(伏見冲敬・筒井茂徳著、二玄社 2012)
『書と道教の周辺』(吉川忠夫著、平凡社 1987)
『チベットの文化 決定版』(R.A.スタン著、山口瑞鳳・定方晟翻訳、岩波書店 1993)

R.A.スタン『チベットの文化 決定版』は古い本なので多少引っかかる部分はあるものの今でも読める。ただ中国側の史料が重視されていないのか、中国に関連する部分は誤謬も多い。

三月
『古代東アジアにおける法制度受容の研究 中国王朝と朝鮮三国の影響関係を中心に』(鄭東俊著、早稲田大学出版部 2019)
『長安都市文化と朝鮮・日本』(矢野建一・李浩編、汲古書院 2007)
『唐王朝と古代日本』(榎本淳一著、吉川弘文館 2008)
『大唐元陵儀注新釈』(金子修一主編、汲古書院 2008)
『教坊記・北里志』(崔令欽・孫棨著、斎藤茂訳注、平凡社 1992)
『中国性愛文化』(劉達臨著・鈴木博訳、青土社 2001)
『夢渓筆談1~3』(沈括著、梅原郁訳注、平凡社 1978)

『北里志』といい晩唐の野史って何かしら宣宗皇帝の微服エピが載ってるな。沈括『夢渓筆談』は科学技術に関する記事ばかりがピックアップされるけど、巻十一、十二官政や巻十三権智の記事も読み応えがある。

二月
『書物の文化史 メディアの変遷と知の枠組み』(加藤好郎・木島史雄・山本昭編集、丸善出版 2018)
『古代建築 専制王権と世界宗教の時代』(溝口明則著・中川武監修、丸善出版 2018)
『中国教育史 古代篇 東洋に根付いた倫理観』(朱永新著・岩谷季久子翻訳、科学出版社東京 2018)
『グローバル・ヒストリー』(妹尾達彦著、中央大学出版部 2018)
『『中国古代の年中行事 第五冊〔補遺〕』(中村裕一著、汲古書院 2018)
『黄土に生まれた酒 中国酒、その技術と歴史』(花井四郎著、東方書店 1992)

妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』は一国史観を脱却し、ユーラシア史の観点から環境(気候)・交通・都市をポイントに歴史の転換期を読み解く一冊。参考文献のページが分厚く、表紙がダサい。

一月
『イスラム教入門』(中村広治郎著、岩波書店 1998)
『キリスト教史3』(山川出版社 1978)

中国史どころか歴史関係の本を全然読んでなかった。『キリスト教史3』は東方キリスト教に関する本なのでここに入れた。
Top